核廃絶まで、勇気を持って 被爆地つなぎ条約発効祝う

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核兵器禁止条約の発効を記念するイベントで対談した田上富久市長(左)と高田明さん=長崎市の長崎原爆資料館ホールで2021年1月23日午後4時4分、松村真友撮影
核兵器禁止条約の発効を記念するイベントで対談した田上富久市長(左)と高田明さん=長崎市の長崎原爆資料館ホールで2021年1月23日午後4時4分、松村真友撮影

 核兵器の開発や保有、使用を全面的に禁止する核兵器禁止条約の発効を祝い、市民団体などが23日、オンラインイベントを開き、カナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(89)のビデオメッセージを紹介した。被爆地の広島、長崎と東京をライブ中継でつなぎ、待ち望んだ条約発効を喜び合うとともに核廃絶の実現に向けて思いを新たにした。

 核廃絶を訴えてきたサーローさんは「この喜びを分かち合うことができて非常に感動を覚える」と晴れやかな表情で語り、「条約から完全廃絶までの道程を勇気を持って力強く前進し続けることができるよう、いとしい死者とともに歩み続けましょう」と呼びかけた。米露などの核兵器保有国や日本政府が参加を拒否している現状には「以前にも増して私たちの行動が求められている。日本政府の核政策を転換させ、国際社会で責任あるリーダ…

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