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核兵器禁止条約が22日に発効した。思い浮かんだのは、広島平和記念公園で何度もお話を伺った、原爆被爆者で広島大名誉教授の倫理学者、森瀧市郎さん(1994年に92歳で死去)だ。核実験に抗議し、原爆慰霊碑前の最前列で座り込みを続けた。背広にネクタイ姿で背筋をしゃんとし、静かに座る姿は威厳に満ちあふれていた。
45年8月6日、爆心から約4キロの広島市江波町(当時)の造船所で動員学徒の教官を務めていた際に被爆。ガラスが右目に刺さり、失明した。以後、核廃絶や被爆者援護の運動に半生をささげた。
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