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探究心旺盛な人の話は、熱量を伴う。大弥(だいや)工芸(橋本市)代表の奥村浩章さん(76)は、木の魅力にはまって50年。「新しいものが出来上がった時は今でも感動しますね」と今なお、みずみずしい気持ちを保ち続ける。
大学卒業後に勤めていた商社で台湾や香港からの雑貨の仕入れを担当していた時、木製品の加工技術や原価の見極めなどに面白みを感じ、独立して東大阪で木工の仕事を始めた。当時はベニヤ板を使った雑貨作りが中心だったが、故郷に戻ったのを機に、紀州の杉やヒノキに価値を見いだした。
「他人のまねは嫌いやし、まねされるのもいや。オンリーワンを作るのが楽しい」と奥村さんは言う。その最たるものが「割れない超薄板」だ。
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