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米国は団結できるか

 米国のバイデン新政権が始動した。バイデン大統領は就任宣誓式の演説で「米国の分断」に言及し、「人々に団結を呼びかけ、この国を一つにすることに全霊を注ぐ」と決意を表明した。トランプ前政権下で深刻化した党派対立や人種差別、格差問題などに新政権はどう取り組むのか。日米の有識者2人に聞いた。

共和党内に協調芽生え カプリ・カファーロ 米アメリカン大客員教授

 米国政治の分断が解消するには、相当な時間がかかるだろう。昨年11月の大統領選では7400万人以上がトランプ前大統領(共和党)に投票した。そして、いまだに多くの人が「選挙で何らかの不正があった」と信じている。このような状態にあるので、バイデン大統領(民主党)が「心を開いて話を聞いてくれ」と呼びかけても説得は至難の業だ。

 この5年ぐらいの間に「フェイク(偽の)ニュース」や「オルタナティブファクト(もう一つの事実)」といった言葉を頻繁に耳にするようになった。自分の意見と合致するニュースだけに耳を傾ける傾向が顕著になった。ニュース番組はどんどんオピニオン(意見)番組に変わった。ケーブルテレビの番組やインターネット、ソーシャルメディアが拍車をかけた。その結果、基本的な事実関係についてさえ同意するのが難しくなってしまった…

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