医療事故報告制度5年 脳手術の1年後、21歳で死亡 調査対象外、遺族「なぜ」 病院説明一切なし

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脳手術後に脳死状態となり亡くなった金坂真希さん=2018年8月(遺族提供)
脳手術後に脳死状態となり亡くなった金坂真希さん=2018年8月(遺族提供)

 大阪府内の総合病院で2018年、当時20歳だった女性が脳の手術を受けた後に脳死状態となり、1年後に亡くなった。遺族は国の医療事故調査制度に基づく調査を病院に求めたが、病院側は調査する意思があるかどうかさえ遺族に回答しようとしない。制度開始から5年がたっても調査が普及しない現状に、医療問題に取り組む市民団体からは「原因分析や再発防止以前に、調査の門戸が閉ざされている」との声が上がる。

 女性は大阪府吹田市在住で大学生だった金坂真希さん。遺族によると、18年9月に頭痛を訴え、総合病院での検査で脳の血管に病変が判明。出血も見つかり、入院から1週間後にカテーテルを使って血管を塞ぐ塞栓(そくせん)術、その翌日に開頭して病変を切除する手術をそれぞれ受けた。塞栓術を受けた数時間後に左右の瞳孔の大きさが異なる症状が表れ、病変切除時には脳が腫れ、さらに脳浮腫が進行して低酸素脳症となった。手術1…

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