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江戸時代までの日本で諜報(ちょうほう)活動などに携わった隠密集団で、海外にも広く知られる「忍者」。三重大学大学院は、その忍者の真の姿に迫ろうとする専門科目「忍者・忍術学」を2018年に新設した。忍者を学ぶ人々はどんな動機で参加し、何を知ろうとしているのか。受講生に話を聞いた。
三重県(旧伊賀国)は、忍術の一大流派である「伊賀忍者」発祥の地であり、三重大では12年から忍者の学術研究に取り組んできた。「忍者・忍術学」は同大学大学院人文社会科学研究科に設けられ、受講生は筆で書かれた古文書を読み解きながら、2年間のコースで忍者・忍術の実情や、当時の時代背景に迫っていく。
10~2月の後期授業では、月に1度、伊賀市内の山林などで「忍者学実践演習」を実施している。呼吸法や走法などを忍術研究家から学び、忍術の実像を体得することが到達目標だ。
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