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先進国のワクチン「囲い込み」にアフリカ諸国苦戦 資金確保課題、中国製頼みも

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コロナ感染拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)し、仮設施設で治療を受ける南アフリカの患者=南アフリカ・プレトリアで1月11日、AP
コロナ感染拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)し、仮設施設で治療を受ける南アフリカの患者=南アフリカ・プレトリアで1月11日、AP

 新型コロナウイルスのワクチン確保で、アフリカ諸国が苦戦している。当面は約7億5000万人分の確保を目指しているが、先進国による「囲い込み」や資金不足で実現のめどは立っていない。欧米の大手製薬企業からの入手が難しい中、中国製ワクチン導入に踏み切る国も出ている。

 「多くの豊かな国々が必要以上のワクチンを獲得している。ワクチンが先進国でストックされ、アフリカの私たちがその入手に四苦八苦するのは道徳上の危機だ」。2020年末、アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)所長のヌケンガソン氏は記者会見で危機感をあらわにした。

 AUはアフリカの総人口(約13億人)の6割に2回ずつワクチンを接種しようと、約15億回分の入手を目指している。ただ独自に確保のめどが立ったのは2億7000万回分のみ。ワクチンを共同で確保・購入する世界的な枠組みのCOVAX(コバックス)ファシリティーを通じてさらに6億回分を入手する計画だが、それでも目標には届かない。計画通りに接種すると、費用は90億ドル(約9300億円)になるとの試算もあり、資金確保も課題だ。

 大手製薬会社からライセンスを受けて域内でワクチンを製造する構想もあるが、技術的なハードルもある。世界保健機関(WHO)などによると、サハラ砂漠以南で計画している国は南アフリカのみという。

 こうした中、エジプトは24日から医療従事者を対象に中国医薬集団(シノファーム)製のワクチン接種を始めた。また、インド洋の島国セーシェルもアラブ首長国連邦(UAE)からの寄付でシノファーム製ワクチン5万回分を確保し、1月から接種を実施している。

 アフリカは医療体制や物流網が貧弱なため、末端の市民まで接種を行き渡らせることができるかも課題だ。米ファイザー社のワクチンはマイナス70度での保管が必要とされ、…

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