夜のバーで被爆証言会開くHIPPYさん 「痛みに触れることで平和に近づく」
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代表曲「君に捧(ささ)げる応援歌」がプロ野球セ・パ7球団の選手の登場曲に使われるなど、全国にファンがいる広島市在住のシンガー・ソングライター、HIPPYさん(40)。被爆体験の伝承もしており、2017年からは広島の繁華街のバーで毎月、被爆者の証言を聞く会を開いている。だが、自身が被爆3世だと知ったのは3年ほど前。平和を考える活動へと導いてくれたのは、今は亡き先輩だった。【聞き手・池田一生】
広島に原爆が投下された8月6日にちなんで、17年8月から毎月6日に広島市の繁華街のバー「スワロウテイル」で被爆者の証言を聞く会を開いています。元々は、バーを経営していて17年7月に37歳で亡くなった冨恵(とみえ)洋次郎さんが06年に始めました。観光客に原爆について質問されても答えられず、自分が「かっこ悪い」と思ったのがきっかけだったそうです。
冨恵さんと出会ったのは十数年前。飾らず、思ったことを口にする人柄にひかれて常連客になり、証言会ものぞくようになりました。私も広島出身で、小さい頃から平和教育を受けてきましたが、戦争そのものがどこか昔話だという感覚がありました。しかし、被爆者が語るすさまじい実体験を聞いて「もっと知らなきゃ」「自分にも何かできないか」と考えるようになり、広島市が被爆者の体験と平和への思いを受け継ぐ「被爆体験伝承者」を養成する講座に16年から参加しました。証言を聞く会の運営を手伝おうと思っていた矢先、冨恵さんが末期がんだと分かったんです。
亡くなる4日前でした。呼ばれて病室に…
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