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著者インタビュー 藤原正彦『我が人生の応援歌(エール) 日本人の情緒を育んだ名曲たち』

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明るい歌ではなく悲しい歌を歌い涙を流すことで生きる力を得た

◆『我が人生の応援歌(エール) 日本人の情緒を育んだ名曲たち』藤原正彦・著(小学館新書/税別900円)

 本書は、「すみれの花咲く頃」「夏の思い出」「赤蜻蛉(あかとんぼ)」「荒城の月」など、明治・大正・昭和の唱歌や歌謡曲、あるいは詩を、その曲にまつわる思い出とともに紹介するもの。著者が数学者でエッセイストの藤原正彦さんというのが、意外だった。「私が極端に歌がうまいのが鳴り響いて、この連載を依頼されたんでしょうね(笑)。ビリー・バンバンのお二人と食事をした際には、ご本人の前で『さよならをするために』を歌ってほめられたものです」

 子どもの頃は親に似て音痴だったが、40代に入って急にうまくなったそうだ。「父(作家の新田次郎)も音痴で、風呂の中でよく大声で歌っていました。郷愁の人でしたから、『白い花の咲く頃』を歌って故郷の諏訪を懐かしんでいたのでしょう。私は父が亡くなってから10年ほどは、思いがこみ上げてこの歌を歌えませんでした」

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