豚熱発生の養豚場290頭の殺処分決定 野生動物から感染の可能性 和歌山

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
対策本部会議で豚の殺処分を決めた仁坂吉伸知事(中央)=和歌山県庁南別館で2021年1月27日午前9時0分、木原真希撮影 拡大
対策本部会議で豚の殺処分を決めた仁坂吉伸知事(中央)=和歌山県庁南別館で2021年1月27日午前9時0分、木原真希撮影

 和歌山県かつらぎ町の養豚場で豚熱(CSF)が確認されたことを受け、県は27日、対策本部会議を開き、同養豚場の豚約290頭の殺処分を正式に決定した。同日午前から開始し、28日午前までに終了する予定。31日までに殺処分した豚の埋設や豚舎の消毒などを終える見込みだという。

 豚熱の県内での発生は1971年以来。昨年は三重県など4県で確認されていた。

 県によると、24日午後、同養豚場から「調子の悪い豚がいる」と県に通報があり、衰弱した豚2頭を含む計6頭をウイルス検査した結果、いずれも陽性が確認されたという。県は職員延べ600人態勢で殺処分や防疫措置などを行う。

 県は2020年4月、国から豚熱のワクチン接種推奨地域に指定されており、同6月に県内8カ所の養豚場計約1750頭全てにワクチン接種をしていた。接種をしていれば感染は拡大しないとされているため、県は今回、他の養豚場の搬出や移動の制限は実施しないという。

 感染が確認された豚は国の精密検査の結果、野生動物からウイルスが感染した可能性が高いことが判明。ワクチン接種前か、接種後に抗体が完全に出来上がる前に感染した可能性があるという。

 仁坂吉伸知事は報道陣の取材に「県内でも野生イノシシの感染が確認されており、危機感をもって対応していたが残念だ。人には絶対にうつらないため安心してほしい」と話した。【木原真希】

あわせて読みたい

注目の特集