今や高級珍味 ザザムシ漁が最盛期 厳寒期に脂乗る 長野・天竜川

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1時間半ほどで取れたザザムシ。中村さんいわく「数が少ない」=長野県伊那市の天竜川で2021年1月25日午前11時46分、野呂賢治撮影
1時間半ほどで取れたザザムシ。中村さんいわく「数が少ない」=長野県伊那市の天竜川で2021年1月25日午前11時46分、野呂賢治撮影

 伊那地域(長野)の天竜川でみられる冬の風物詩「虫踏み」が最盛期を迎えている。ザザムシ漁のことで、昨年12月から始まった漁期は2月末まで。寒さが厳しいこの時期に、最も脂が乗っておいしくなるというザザムシ。暖かな日差しに恵まれた25日、虫踏み歴約40年の中村昭彦さん(76)=長野県伊那市=に同行した。

 ザザムシとは、トビケラやヘビトンボなどの幼虫の総称で、川底の石の裏などに生息している。川が浅瀬を流れる「ザーザー」という水音が由来だという。かつては犀川や千曲川の支流などでもザザムシ漁は行われていたというが、漁と食文化が現在も残っているのは伊那地域だけだ。

 ザザムシは天竜川漁協(伊那市)が管轄する水産資源のため、取るには漁協の「虫踏許可証」が必要だ。昨今の昆虫食ブームで漁協への問い合わせは多くなっているというが、今季、許可証を取得したのは30~80代の12人のみ。最盛期には80人ほどが虫踏みをしていたというが、年々減少しているという。

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