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エレカシ宮本浩次さんが昭和歌謡に見た「原点」 初のカバーアルバム好評

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初のカバーアルバムが好評のミュージシャン、宮本浩次さん=東京都渋谷区で2020年12月17日、内藤絵美撮影
初のカバーアルバムが好評のミュージシャン、宮本浩次さん=東京都渋谷区で2020年12月17日、内藤絵美撮影

 2019年にソロ活動を始めたロックバンド、エレファントカシマシのボーカル・宮本浩次さん(54)。ソロ第2弾として20年11月にリリースされたカバーアルバム「ROMANCE」が好評だ。ちあきなおみさんの「喝采」や松田聖子さんの「赤いスイートピー」など自身が少年時代に親しんだ昭和歌謡を中心とする全12曲。バンドでは自ら作詞・作曲を手がける宮本さんがなぜ今、昭和の名曲を歌うのか。初のカバーアルバムに挑んだ思いや手応えを聞いた。

 ――まずはオリコンチャート初登場1位、おめでとうございます。改めてご自身の今の思いは。

 ◆ああ、うれしい、ありがとうございます。子どもの頃に大好きだった歌や名曲と感じた歌をカバーして、アルバムを出したいという思いがずっとありました。人のつくった歌をどうやって歌うか、純粋に歌声で勝負したいということをやりたかったんです。このアルバムには自分の少年時代や青春の歌、愛した人たちがいる。そして母親を含め女性に対する憧れや初恋の思い、そういう部分を解放できた喜びもある。良い歌を自分なりに歌うことの苦しさもありましたけど、今はやりきった感じがあります。それくらい思いを込めて歌うことができました。

少年期の自分に出会う感動

 ――20年4月に新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が出て、自粛生活を余儀なくされる中、1日1曲カバーすることを自らに課していたそうですね。

 ◆そう、最低1曲は、と。(ソロデビューアルバムの)「宮本、独歩。」は20年3月に出ましたが、実は同じ年にカバーアルバムも出したいと周りに宣言していて、なにしろ年内にアルバム2枚出すことを目標にしてきた。4月は本来、ソロツアーに出ている時期だったけどそれがコロナ禍で全部中止になって、じゃあ自分は何をやろうってなった時に、このカバーの曲を精いっぱい自分でまとめる時期にしようと。(どの曲をやるかは)…

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