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芥川・直木賞 新陳代謝が健全に 選考過程を振り返る

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「推し、燃ゆ」で芥川賞に選ばれた宇佐見りんさん(右)と、『心淋し川』で直木賞に選ばれた西條奈加さん=東京都千代田区で2021年1月20日午後6時30分、須藤唯哉撮影
「推し、燃ゆ」で芥川賞に選ばれた宇佐見りんさん(右)と、『心淋し川』で直木賞に選ばれた西條奈加さん=東京都千代田区で2021年1月20日午後6時30分、須藤唯哉撮影

 第164回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日に開かれ、芥川賞は宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」(『文芸』秋季号)、直木賞は西條奈加さんの『心淋(うらさび)し川』(集英社)に決まった。2人はともに初候補での受賞。選考過程を振り返る。

宇佐見さん 吟味された言葉

 21歳8カ月、史上3番目の若さで宇佐見りんさんがデビュー第2作で受賞を決めた。「若い才能を評価しよう、後押ししようという雰囲気が支配的だった」。選考委員の島田雅彦さんは、宇佐見作品が「断トツ」で支持を集めたという選考会を振り返った。

 1回目の投票の結果、尾崎世界観さんの「母影」(『新潮』12月号)、木崎みつ子さんの「コンジュジ」(『すばる』11月号)、砂川文次さんの「小隊」(『文学界』9月号)の順で評価が集まらず、3作が選外となった。ロックバンドのボーカリストとして注目を集めた尾崎さんの作品については「少女目線の語りのあざとさが感じられる」、また木崎作品には「トラウマを負った少女の症例報告のようで文学的な冒険に欠ける」などの…

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