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医療の本音

 日本の救急・外傷外科の第一人者で、ドラマ「コード・ブルー」の医療監修を務めた松本尚さんが、医療現場を巡る本音をさまざまな角度から語ります。毎日新聞紙面で掲載される記事を医療プレミアサイトに転載するとともに、当サイト独自の記事も掲載します。

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医療の本音

医師も経営管理能力を=松本尚(日本医科大学救急医学教授)

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 新型コロナウイルス感染症によって経営状態が厳しくなったクリニックや病院が多いと聞きます。昨年4~5月に政府が出した緊急事態宣言では、患者の受診行動が抑制されました。宣言の解除後も病院での感染リスクを考えて受診控えが続き、さほど必要でもない受診が多かったことに気づいた人が本当に必要な医療機関にだけアクセスを心がけたからかもしれません。

 一方、クリニックや病院としては、人件費や医療資材費、施設維持費などの支出があるため、患者が減ったことによる医療収入の落ち込みを取り戻さなければなりません。診断・治療に対する対価、すなわち診療報酬は公定価格として国に管理されているので、診療単価が高く設定されている重症度の高い疾病を診療するか、多くの患者を診る以外に収入を増やす方法はありません。しかし、一般企業と違って自分のクリニックや病院の宣伝は…

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