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2020年、新型コロナウイルスの災禍が全世界を覆う中、ある昆虫の大発生がニュースで話題になった。その昆虫とはサバクトビバッタ。西アフリカのモーリタニアから中東、インドまでの南西アジアにかけて広く分布し、古くから深刻な農業被害をもたらす移動性害虫の一種である。
20年初頭にケニアをはじめとする東アフリカで大量発生して、夏にはインド北部、ネパールへと分布が広がり、各地で大規模な農作物被害をもたらした。
あまりの発生量の多さに、ネパールから次は中国にまで侵入するのではないかと、そうすると日本にも飛来してくるのではないかと、一時、不安の声も上がった。さすがにこのバッタ集団もヒマラヤ山脈を越えることはできず、その進軍はストップし、秋以降に収束した。
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