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いきものと生きる

侵略的外来種などの研究で知られる五箇公一さんが生き物に関するあれこれをつづります。

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バッタ 海を渡る=五箇公一

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神戸市内で捕獲された外来バッタ。神戸市立六甲アイランド高校の生徒らが発見した=同高教諭、岩本哲人さん提供
神戸市内で捕獲された外来バッタ。神戸市立六甲アイランド高校の生徒らが発見した=同高教諭、岩本哲人さん提供

 2020年、新型コロナウイルスの災禍が全世界を覆う中、ある昆虫の大発生がニュースで話題になった。その昆虫とはサバクトビバッタ。西アフリカのモーリタニアから中東、インドまでの南西アジアにかけて広く分布し、古くから深刻な農業被害をもたらす移動性害虫の一種である。

 20年初頭にケニアをはじめとする東アフリカで大量発生して、夏にはインド北部、ネパールへと分布が広がり、各地で大規模な農作物被害をもたらした。

 あまりの発生量の多さに、ネパールから次は中国にまで侵入するのではないかと、そうすると日本にも飛来してくるのではないかと、一時、不安の声も上がった。さすがにこのバッタ集団もヒマラヤ山脈を越えることはできず、その進軍はストップし、秋以降に収束した。

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