社長ではなく総務部長? 安倍政権の大番頭「危機管理の菅」とは何だったのか

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菅義偉政権の発足直後に披露された自民党の新ポスター。当時の支持率は64%だったが、今や33%。世論は必ずしも「国民のために働く。」政権とは見ていないようだ。左は丸川珠代広報本部長=東京都千代田区の同党本部で2020年10月13日、竹内幹撮影
菅義偉政権の発足直後に披露された自民党の新ポスター。当時の支持率は64%だったが、今や33%。世論は必ずしも「国民のために働く。」政権とは見ていないようだ。左は丸川珠代広報本部長=東京都千代田区の同党本部で2020年10月13日、竹内幹撮影

 だれが呼んだか「危機管理の菅」。何せ史上最長の安倍晋三政権を、大番頭として支えた菅義偉首相である。安倍氏に代わって新型コロナウイルス禍に苦しむ国のかじ取りを任せられたあの時、国民はその手腕に期待した。それから4カ月。今や永田町では「菅おろし」という言葉まで耳に入る。「危機管理の菅」とは一体何だったのか。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

週刊誌も「さらば菅総理」

 コロナ禍の重苦しさとは不似合いな、ニコニコ顔の菅氏がそこにいた。

 実物ではない。菅首相の笑顔があしらわれた「スガちゃんまんじゅう」に「スガちゃんせんべい」、秋田から上京し、宰相に上り詰めるまでの歩みを凝縮した「人生すごろく」がおまけについたクッキーなど、菅首相とともに誕生した永田町みやげのお菓子の話である。

 国会や議員会館の売店などで今も山積みされている。売店を訪ね回ったが、スガちゃんグッズを買う人を見つけられなかった。まさか菅首相の不人気のせい? 売店の人は「コロナ禍で上京する人も減って、安倍さんの時のようには……。菅さんの不人気? どうですかねえ」とのことである。

 何せ昨年9月に船出した時は64%(毎日新聞などの世論調査)の支持率を誇った菅政権である。メディアも「危機管理のガースー」「たたき上げの苦労人」「パンケーキ好き」などと盛り上がったが、今年1月の支持率は33%。半減してしまった。

 言うまでもなく、コロナ禍の中で自身は要人と会食したり、「GoTo」事業の中断や緊急事態宣言発令が「遅すぎた」と批判を浴びたりしたためだろう。世相を先読みする週刊誌は「さらば菅総理」(週刊ポスト1月29日号)、「『菅さん、あなたに総理はムリだったね』」(週刊現代1月23日号)と手厳しい。

官僚支配の「副作用」?

 「聞くところによると、官僚が全く菅さんにモノが言えなくなった、というんです。だから…

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