ベトナムで狭まる表現の自由 政府の「圧力」、フェイスブックが閲覧制限

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チャン・ミン・ニャットさんがユーチューブから受け取った、ベトナム国内でのアクセスを遮断したことを知らせる通知=バンコク近郊で2021年1月9日午後0時54分、高木香奈撮影
チャン・ミン・ニャットさんがユーチューブから受け取った、ベトナム国内でのアクセスを遮断したことを知らせる通知=バンコク近郊で2021年1月9日午後0時54分、高木香奈撮影

 ベトナム政府が昨年以降、民主活動家やジャーナリストのオンラインでの発信を今まで以上に厳しく取り締まっている。ベトナム共産党指導部を選出する5年に1度の党大会(1月25日~2月2日)を念頭に置いた動きとみられ、フェイスブック(FB)社も政府の意向に従う。国際人権団体や国連からは強い懸念の声が上がっている。

 「今のベトナムで民主化を訴えるのは本当に難しい」。タイの首都バンコク近郊に住む民主活動家グエン・バン・チャンさん(29)は嘆く。チャンさんはベトナムのNGO「民主主義のための同胞団」のメンバーとして、複数のFBページなどを通じ、国外から政治家の不正や当局による人権侵害を告発する記事を紹介。FBには計100万人以上が登録していたが、2020年5月以降、最高指導者グエン・フー・チョン党書記長ら党幹部に関連した投稿などがベトナムで一切見られなくなった。

 背景には、政府によるFBへの締め付け強化がある。ベトナムでは…

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