建設石綿・京都訴訟 建材メーカーの賠償も確定 国の敗訴確定は2例目 最高裁決定
毎日新聞
2021/1/29 18:26(最終更新 1/29 18:26)
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建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み健康被害を受けたとして、京都府内の元建設作業員や遺族ら27人が、国と建材メーカーに総額約10億円の賠償を求めた集団訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は28日付で、原告24人に対する国とメーカーの上告を退ける決定を出した。2018年8月の2審・大阪高裁判決のうち、国とメーカー10社中エム・エム・ケイやニチアス(いずれも東京)など8社に計約2億8500万円の賠償を命じた判断が確定した。
裁判官5人全員一致の意見。全国で1000人以上が起こした同種訴訟で、これまでメーカーの賠償責任が確定したのは2人だけ。最高裁は原告の9割の請求を認めた今回の決定で、メーカーにも石綿被害の責任を問う姿勢を鮮明にしたといえる。国の敗訴確定は2例目。屋外作業員だった残る原告3人については、国とメーカー2社の上告を受理し、3月22日に弁論を開く。
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