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第103回全国高校野球選手権

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支援学校が週100個ボール補修 八戸西「みんなの思いとともに」 第93回選抜高校野球

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センバツ出場が決定し、涙を流す八戸西の選手たち=青森県八戸市で2021年1月29日午後3時40分、吉田航太撮影 拡大
センバツ出場が決定し、涙を流す八戸西の選手たち=青森県八戸市で2021年1月29日午後3時40分、吉田航太撮影

 今年こそ夢舞台へ――。29日開かれた第93回選抜高校野球大会の選考委員会で、32校の出場が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前回大会が中止となった2年ぶりの「春」。コロナ禍を乗り越えて切符をつかんだ選手たちは、春夏の甲子園大会を奪われた先輩たちの思いも背負い、静かに闘志を湧き上がらせた。大会は3月19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

 21世紀枠での出場が決まった八戸西(青森)は、学校創立の1975年に野球部も創部されて以降、甲子園出場は春夏通じて初めてとなる。

 今年のチームは積極的な打撃が持ち味の一つ。バッティング練習では、交流を続ける八戸高等支援学校の生徒が心を込めて補修するボールを使っている。

 同じ青森県立の両校の交流は2018年に就任した小川貴史監督(37)がきっかけ。小川監督は八戸西野球部OBで、現在は支援学校に教諭として勤めながら母校で指導を続けている。

 19年4月からは、八戸西の選手たちが支援学校の運動部員にストレッチを教える一方、支援学校の生徒らが作業学習の時間に八戸西野球部のボールを週に100個程度、ビニールテープで一つ一つ丁寧に巻いて補修している。支援学校1年の小貫晃輝さん(16)は「八戸西野球部に頑張ってほしいという思いで(ボールを)直している」と語る。

 八戸西の宮崎一綺(かつき)主将(2年)は「陰で支えてくれた人たちの思いも背負い、一生懸命プレーしたい。甲子園ではベストパフォーマンスで臨みたい」と話す。交流する支援学校の生徒らの思いも胸に、必勝を誓う。【南迫弘理】

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