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第103回全国高校野球選手権

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集まれない分、SNSで連絡「密」に 21世紀枠・東播磨 第93回選抜高校野球

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スマートフォンに保存した自主練習の動画を確認する東播磨の上野耕平選手=兵庫県稲美町の県立東播磨高校で2021年1月19日午後5時49分、後藤奈緒撮影 拡大
スマートフォンに保存した自主練習の動画を確認する東播磨の上野耕平選手=兵庫県稲美町の県立東播磨高校で2021年1月19日午後5時49分、後藤奈緒撮影

 今年こそ夢舞台へ――。29日開かれた第93回選抜高校野球大会の選考委員会で、32校の出場が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前回大会が中止となった2年ぶりの「春」。コロナ禍を乗り越えて切符をつかんだ選手たちは、春夏の甲子園大会を奪われた先輩たちの思いも背負い、静かに闘志を湧き上がらせた。大会は3月19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

 21世紀枠で選ばれた東播磨(兵庫)は、新型コロナウイルスの影響で全体練習ができない時期も、指導者と選手がSNS(ネット交流サービス)などを活用した新しい練習スタイルで、一体感を高めたことが評価された。

 政府の緊急事態宣言発令で休校延長が決まった翌日の2020年4月8日。福村順一監督は、無料通信アプリ「LINE」で、指導者と部員48人のグループトークルームを設けた。「全体練習はできないが、時間は止まらない。野球をする方法はないか」と考えたからだ。ほぼ毎日、自宅での練習メニューを発信。基本の練習メニューを自らやってみせた動画を50本以上つくり、共有した。質疑応答もSNS経由。意思疎通を密にすることで「やる気を維持してほしい」と願っていた。

ミーティングで伝えたい内容を文書にまとめる東播磨の福村順一監督=兵庫県稲美町の県立東播磨高校で2021年1月19日午後5時19分、後藤奈緒撮影 拡大
ミーティングで伝えたい内容を文書にまとめる東播磨の福村順一監督=兵庫県稲美町の県立東播磨高校で2021年1月19日午後5時19分、後藤奈緒撮影

 他にも、ビデオ会議システム「Zoom」で画面越しに個別指導し、睡眠や勉強時間、練習日誌を書き込むアプリで、毎日の体調や悩みを把握。込み入った話を聞く際は電話といったように、あらゆる通信手段を駆使した。上野耕平選手(2年)は「ネット経由で仲間の様子が分かり、自主練習に身が入った」と振り返る。動画はスマートフォンに保存し、繰り返し確認しているという。

 学校再開後も、ミーティングが長引きそうな時は文書で発信し、体を動かす練習に時間を割く。福村監督は「スタンドにいる選手も含め、チーム一体となって試合に臨む」と意気込んだ。【後藤奈緒】

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