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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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第93回選抜高校野球 あなたに会いたい 春が来る、夢かなえ(その2止)

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センバツ出場が決まり、雪を投げて喜ぶ北海の選手たち=北山夏帆撮影 拡大
センバツ出場が決まり、雪を投げて喜ぶ北海の選手たち=北山夏帆撮影

 <2021 第93回センバツ高校野球>

「北の古豪」10年ぶり切符 北海

 真っ白な雪に覆われたグラウンドで歓喜の輪を広げた北海ナイン。野球部は1901年に創部し、今年120周年の節目を迎えた。主将の宮下は「歴代の先輩たちにも負けないチームワークで全国の頂点を目指したい」と意気込んだ。

 夏の甲子園に全国最多となる38回の出場を誇り、春夏通算51回目の甲子園への切符となった。学校では昨年11月に新型コロナウイルスの感染者が出たことから1カ月の休校期間があり、選手たちは自主練習を余儀なくされた。平川監督は「苦しい状況は続くが、選手には甲子園で力を発揮し、はつらつとしたプレーを見せてほしい」と期待を寄せた。【三沢邦彦】

甲子園での活躍を誓う県岐阜商の選手たち=大竹禎之撮影 拡大
甲子園での活躍を誓う県岐阜商の選手たち=大竹禎之撮影

「強気な投球したい」 県岐阜商

 県岐阜商は昨秋の東海大会で、主戦・野崎による2試合連続の完封勝利で決勝まで駒を進めた。2試合で計15安打を浴びたが、要所を臨機応変に抑えた。

 野崎の転機は2年になってからだ。「勝ちにただ満足せず、試合の中で課題を見つけるようになった」という。思うように投げられなければ、相手打者が打ち損じた時でも反省を繰り返した。岐阜大会で二枚看板の一人に指名されると、東海大会でピンチに動じない投球を見せ、エースになった。

 センバツ出場を決め、野崎は「チームを勢いづける強気な投球をしたい」と話した。【熊谷佐和子】

ガッツポーズをする聖カタリナ学園の選手たち 拡大
ガッツポーズをする聖カタリナ学園の選手たち

「赤い旋風」まず1勝 聖カタリナ学園

 初めての甲子園出場が決まった聖カタリナ学園の主将の小沢は「昔からテレビで見ていた舞台に立てるのでうれしい。開催できることに感謝し、緊張せず楽しみたい。まずは1勝することを目標にして、勝利を積み重ねていきたい」と意欲を燃やした。

 2016年創部の若いチーム。同年夏の愛媛大会では1年生部員のみで8強入りし、赤色のチームカラーにちなみ「赤い旋風」と話題を呼んだ。昨秋の愛媛大会で初優勝し、四国大会で準優勝を果たした。

 出場決定を伝えた越智監督は「四国の代表として自分たちの力が発揮できるよう頑張ろう」と選手らに呼びかけた。【遠藤龍】

バンザイし喜ぶ京都国際の選手たち=山崎一輝撮影 拡大
バンザイし喜ぶ京都国際の選手たち=山崎一輝撮影

ここからが勝負 京都国際

 昨秋の近畿大会で初の4強入りを果たすなど、創部22年で着実に力を付けてきた京都国際。春夏通じて初の甲子園への切符が届いた。

 投手陣の柱は右の平野、左の森下の1年生コンビ。打撃力も光り、平野が「完投して、しっかり打ちたい」と言えば、森下も「甲子園で打率5割、2桁奪三振を達成する」と気合十分だ。小牧監督が「キーマン」と評するのは、2人とバッテリーを組む中川。打者の特徴を素早くつかむ観察力に加え、打撃でもチームで数少ない長距離打者として中軸を担う。40人の部員をまとめる主将の山口は「チームの目標は全国制覇。ここからが勝負なので、浮ついた気持ちは今日まで」と気を引き締めた。【中島怜子】

甲子園が決まり喜ぶ大崎の選手たち=徳野仁子撮影 拡大
甲子園が決まり喜ぶ大崎の選手たち=徳野仁子撮影

島に勝利届けたい 大崎

 人口5000人足らずの長崎県西海市の離島、大島にある県立校の大崎が春夏通じて初出場を決めた。

 昨秋の九州大会を初制覇し、公立校では11年ぶりの九州王者となった。エース右腕・坂本を中心とした守りの野球が身上。同大会の準決勝まで3試合連続で完投した坂本は「応援してくれる島の方々に勝ちを届けたい」と地域への恩返しを誓った。

 コーチなどを務めた清峰(長崎)を強豪に育て、佐世保実(同)を夏の甲子園に導いた清水監督が2018年4月に就任して力をつけてきた。清水監督は「きつい練習に耐えた」と選手たちをたたえた。【吉見裕都】

 ◆21世紀枠(枠4・候補9)

八戸西、三島南 先進的な教育評価

 21世紀枠特別選考委員による順位付けの評価表などを参考に、まず東日本(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越)から行い、評価の高かった八戸西を選出し、西日本(近畿、中国、四国、九州)からは東播磨を選んだ。地区を問わない残り2校は、それまでの評価が高かった知内、三島南、富山北部・水橋、矢上、具志川商の5校に絞った上で比較検討し、具志川商を3校目に決定。残る4校から三島南と富山北部・水橋に絞り、最後の1枠は投票の末、三島南を選んだ。

八戸西

 八戸西は、野球部員が特別支援学校の生徒と一緒にパラリンピック競技でもあるボッチャなどをプレーし、支援学校の生徒が傷んだボールの補修作業などを行ってきた。特別選考委員会では「東京パラリンピックを前に世界的な潮流であるインクルーシブ教育(子どもが障害の有無にかかわらず一緒に学ぶ教育)に取り組んでいる」と高く評価された。

三島南

 先進的な取り組みでは、三島南も同様だ。日本高校野球連盟などが野球振興などを目的とした「高校野球200年構想」を立ち上げる2年前の2014年から、全国に先駆けて活動を開始。野球交流会などを6年間で31回行い、参加者1133人を数え、野球振興や地域貢献が高く評価された。

センバツ出場の知らせを聞き、拍手で喜ぶ東播磨の選手たち=望月亮一撮影 拡大
センバツ出場の知らせを聞き、拍手で喜ぶ東播磨の選手たち=望月亮一撮影

東播磨

 東播磨は、新型コロナウイルスの影響で活動が制限される中、「Zoom」や「LINE」などオンラインツールを活用し、技術指導や部員の悩み相談などを行い「逆境をプラスに考える工夫がある」と評価された。また、野球部の活動を題材にした演劇部と放送部が全国優勝を果たし、演劇部の作品は映画化もされるなど校内に好影響を与えたのも好印象だった。

21世紀枠での出場が決まり帽子を投げて喜ぶ具志川商の選手たち=田鍋公也撮影 拡大
21世紀枠での出場が決まり帽子を投げて喜ぶ具志川商の選手たち=田鍋公也撮影

具志川商

 具志川商は5年前には部員不足に陥ったが、企業で働くOBが監督やコーチとして指導するなど地域支援を受け、昨秋初出場した九州大会で勝利するなどV字回復を果たしたことが評価された。

 昨秋の明治神宮大会中止で今大会の「神宮大会枠」が21世紀枠に振り分けられた背景には新型コロナウイルスに苦しむ中、高校球児が部活動に真摯(しんし)に向き合い、創意工夫を重ねて頑張ることが、全国の球児やファンに勇気を与えることにつながるとの考えがある。特色ある4校が選ばれた21回目の21世紀枠。多様性を象徴するセンバツらしい選考になった。【安田光高】

練習にSNS駆使 東播磨

 専用の練習場がない中、コロナ禍の逆境にあっても、SNS(ネット交流サービス)やウェブ会議システムを駆使し、リモートで自主練習、個人面談を重ねる新たな指導スタイルを編み出した。21世紀枠候補校に初めて選ばれ、春夏通じて初の甲子園切符をつかんだ。主将の原は「夢の舞台で校歌を歌うことで応援の恩返しをする」と意気込む。2020年の秋季兵庫大会ではエース鈴木が6試合中5試合を完投。決勝で神戸国際大付に惜敗したが、持ち味の積極的な走塁で準優勝し、初の近畿大会出場を果たした。福村監督は「公立高校も工夫と強い気持ちで目標が達成できることをみせたい」と語った。【浜本年弘】

沖縄に勝利という花を 具志川商

 地元出身の選手たちで甲子園を目指してきた具志川商に21世紀枠での出場切符が届いた。これまで沖縄大会8強が最高だったが、2020年秋大会は強豪の興南などを破って準優勝。九州大会でも熊本大会を制した東海大熊本星翔を制して8強入りした。主将の粟国は「率直にうれしい。今まで取り組んできたことを甲子園の舞台で発揮して、勝利という花を咲かせたい」と意気込む。

 沖縄のチームの21世紀枠での出場は、初年度(01年)の宜野座以来20年ぶり。喜舎場(きしゃば)監督は「県民の皆さんに全力プレーを見せて元気を与えたい」と活躍を誓った。【遠藤孝康】


21世紀枠の選考基準

 センバツの招待大会としての特性を生かし、高校野球の模範的な姿を実践している学校を以下の基準に沿って選ぶ。

 (1)秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)(2)以下の推薦例のいずれかに当てはまる学校。少数部員、災害など困難な環境の克服▽学業と部活動の両立▽数年間にわたり試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない▽創意工夫した練習で成果を上げている▽部外を含めた活動が他の生徒や地域に好影響を与えている。


21世紀枠の出場校

2001年 安積(福島)宜野座(沖縄)

  02年 鵡川(北海道)松江北(島根)

  03年 柏崎(新潟)隠岐(島根)

  04年 一関一(岩手)八幡浜(愛媛)

  05年 一迫商(宮城)高松(香川)

  06年 真岡工(栃木)金沢桜丘(石川)

  07年 都留(山梨)都城泉ケ丘(宮崎)

  08年 安房(千葉)成章(愛知)

      華陵(山口)

  09年 利府(宮城)彦根東(滋賀)

      大分上野丘(大分)

  10年 山形中央(山形)向陽(和歌山)

      川島(徳島)

  11年 大館鳳鳴(秋田)佐渡(新潟)

      城南(徳島)

  12年 女満別(北海道)石巻工(宮城)

      洲本(兵庫)

  13年 遠軽(北海道)いわき海星(福島)

      益田翔陽(島根)土佐(高知)

  14年 小山台(東京)海南(和歌山)

      大島(鹿児島)

  15年 豊橋工(愛知)桐蔭(和歌山)

      松山東(愛媛)

  16年 釜石(岩手)長田(兵庫)

      小豆島(香川)

  17年 不来方(岩手)多治見(岐阜)

      中村(高知)

  18年 由利工(秋田)膳所(滋賀)

      伊万里(佐賀)

  19年 石岡一(茨城)富岡西(徳島)

      熊本西(熊本)

  20年 帯広農(北海道)磐城(福島)

      平田(島根)

  21年 八戸西(青森)三島南(静岡)

      東播磨(兵庫)具志川商(沖縄)

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