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昼休憩なしで打った対局を振り返る岩丸平七段(右)と仲邑菫初段=大阪市北区の日本棋院関西総本部で2020年12月3日
昼休憩なしで打った対局を振り返る岩丸平七段(右)と仲邑菫初段=大阪市北区の日本棋院関西総本部で2020年12月3日

 <文化の森 Bunka no mori>

 日本棋院は2021年から、棋士が対局時間内に外出することを禁止した。昼食休憩と夕食休憩も含め、建物からは外に出られない。ビルの10階に入居している関西総本部では、上下の階にも行ってはいけない。手合の日、たまたま記者が総本部の応接室で取材をしていると、昼休みに何人かの棋士が部屋をのぞきにきた。休憩したかったようだが、あきらめて別の場所に移っていった。フロアは狭いので、少し可哀そうにも思った。

 外出禁止の理由は人工知能(AI)の不正使用防止だ。韓国では昨秋、プロ入り1年目の“天才少女棋士”がオンライン対局で囲碁ソフトを使用していたことが発覚、資格停止1年の懲戒処分を受けた。棋士の矜持(きょうじ)や性善説には任せられず、スマホを預かった上で、不正予防の追加策というわけだ。

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