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「東京のようにはならない」 北京冬季五輪を絶対に成功させたい中国が頼るのは?

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アジア地域研究が専門で中国事情に詳しい大阪工業大の川田進教授=同大提供
アジア地域研究が専門で中国事情に詳しい大阪工業大の川田進教授=同大提供

 2月4日で開幕まで1年の北京冬季五輪。世界2位の経済大国である中国は2度目の自国開催の五輪で、どんな戦略を描いているのか。アジア地域研究が専門で中国事情に詳しい大阪工業大の川田進教授(58)が指摘する中国の思惑には、あの「集団」が関係しているという。【聞き手・倉沢仁志】

 冬のスポーツは中国国民にとってなじみが薄い。北京冬季五輪からは、中国が大国として世界に認められていった2008年夏の北京五輪のような躍動感は見えてこない。だが、IT(情報技術)をフル活用し、政治、スポーツ、ITの融合で国の力を見せつけるという非常に戦略的な大会になるのではないか。やはり中国電子商取引大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)の力が見え隠れしている。

「アジアのサイバー空間は中国が牛耳る」

 22年秋には5年に1度の共産党大会がある。前回の党大会(17年)で習近平国家主席(党総書記)が打ち出したのは、「新時代の社会主義強国」だった。米国と肩を並べる「東西の横綱」として国際社会での存在感を高めるためには国内を安定させ、北京五輪を成功させる必要がある。

 五輪から半年あまりの9月には総合競技大会の杭州アジア大会も開催される。杭州市はアリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の出身地で、本社もある。中国がIT大国として君臨していくために、アリババの力は外せない。習氏は大事なパートナーであるアリババの本拠地でのアジア大会と北京五輪の成功という実績を背に、共産党大会に臨むことを視野に入れている。

 北京冬季五輪では、国際オリンピック委員会(IOC)の最高位スポンサーにアリババグループが名を連ねている…

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