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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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「北風と太陽」の教訓=永山悦子

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衆院予算委員会で質問をする国民民主党の玉木雄一郎代表。「北風と太陽」を引用し、罰則導入について質問した=国会内で2021年1月26日午後2時28分、竹内幹撮影
衆院予算委員会で質問をする国民民主党の玉木雄一郎代表。「北風と太陽」を引用し、罰則導入について質問した=国会内で2021年1月26日午後2時28分、竹内幹撮影

 「北風と太陽」は、イソップの有名な寓話(ぐうわ)だ。道を歩く人の着物を脱がせようと、北風と太陽が争う。北風は激しく吹き付けるが、人は寒がって他の着物まで着込む。次に太陽がじわじわと照らすと、暑さを我慢できなくなった人は着物を脱ぐ。イソップの寓話は教訓が添えられる。この話には「言い聞かせるほうが、無理に押し付けるよりも、効き目のあることが多いものです」とある(「イソップのお話」河野与一編訳)。

 新型コロナウイルス対策を議論する国会で、この寓話が取り上げられた。入院や時短営業の要請に従わない患者、飲食店への罰則を設けることへ、野党議員が「北風だけで…

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