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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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続・沿岸南行記

「手を振って止めてくれた」……一瞬の出会い、10年間思い続け

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熊田由貴生さんが立っていた場所であの日のことを思い返す阿部清さん=福島県南相馬市鹿島区烏崎で2021年1月18日、渡部直樹撮影
熊田由貴生さんが立っていた場所であの日のことを思い返す阿部清さん=福島県南相馬市鹿島区烏崎で2021年1月18日、渡部直樹撮影

 <ともに大津波を目の当たりにした記者として、私と彼が入れ替わっていたとしても、おかしくない>

 2011年5月、当時の「沿岸南行記」で先輩記者はこう記した。その1カ月前、地元紙「福島民友新聞」記者、熊田由貴生(ゆきお)さん(当時24歳)の遺体が、福島県南相馬市鹿島区の海岸から約3キロ離れた国道6号沿いで見つかった。

 津波が襲う前にほんの一瞬、熊田さんと相対したという男性がいる。大工の阿部清さん(70)。熊田さんに命を救われたそうだ。その現場を、阿部さんとともに訪れた。

「何振ってんだろう」 疑問に思った阿部さんは…

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