石綿、いまだに流通 珪藻土マット、回収相次ぐ

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大阪府貝塚市のふるさと納税の返礼品になっていた、珪藻土のバスマット=同市提供
大阪府貝塚市のふるさと納税の返礼品になっていた、珪藻土のバスマット=同市提供

 珪藻土(けいそうど)製のバスマットやコースターから強い発がん性のあるアスベスト(石綿)が相次いで確認され、大きな関心を呼んでいる。背景には、かつて大量に輸入された石綿がいまだに国内で流通したり、規制をすり抜けて海外から石綿含有の製品が入ってきたりしている実態がある。身近に潜む石綿の脅威は、珪藻土バスマットだけに限った問題ではない。【柳楽未来】

 大手ホームセンター「カインズ」は2020年12月、18年5月以降に販売した珪藻土のバスマットや、せっけんトレーなど計約29万点について基準値を超える石綿が含まれている可能性があると発表。「ニトリ」も16年以降に販売した同種製品約355万点の回収を決めた。いずれの製品も破損すれば石綿が飛散する恐れがあり、使用中止を呼び掛けている。100円ショップなどでも同様の問題が見つかった。

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