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緊急事態宣言延長「本当につらい」 後手の対策に飲食店から憤りの声

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のんべい横丁の居酒屋「直ちゃん」で接客するオーナーの塩谷典子さん(右から2人目)。「(お客さんが)一人も来ない日もあってどうすればいいのか……」=東京都渋谷区で2021年2月2日午後5時20分、玉城達郎撮影
のんべい横丁の居酒屋「直ちゃん」で接客するオーナーの塩谷典子さん(右から2人目)。「(お客さんが)一人も来ない日もあってどうすればいいのか……」=東京都渋谷区で2021年2月2日午後5時20分、玉城達郎撮影

 新型コロナウイルスを巡る政府の緊急事態宣言が2日、東京都など10都府県で1カ月延長されることが決まった。時短要請で苦境に立つ飲食店からは、諦めとともに「政府はもっと早く徹底した対策で終息させるべきだった」と憤りの声が上がる。

 JR渋谷駅(東京都)近くの線路脇に約40の小さな飲食店が軒を連ねる「のんべい横丁」。1月上旬に緊急事態宣言が出てから、営業時間の短縮にとどまらず「休業します」との張り紙が目立つようになった。看板の明かりはまばらだ。38年にわたって営業を続ける居酒屋「緋芽(ひめ)」の経営者、川人ミチ子さん(72)は、宣言の延長に「本当につらい」とため息をついた。

 カウンターのみ8席の店は「密」になりやすく、キッチンとカウンターの間に飛沫(ひまつ)防止用の透明シートを張って店内の壁まで毎日消毒している。感染を懸念する年配の客は顔を見せなくなったが、若い常連客の来店に支えられ、「40周年」を目指して営業を続ける。売り上げはコロナの感染が始まった1年前に比べて3分の1以下だという。

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