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感染症と闘う

病原体が体に侵入し、人の生命すら脅かす感染症。人類の脅威となった新型コロナウイルスを特集します。

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2021年・コロナ 作家・帚木蓬生さんに聞く/下 中ぶらりんのまま結論急がず

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帚木蓬生さん=津村豊和撮影
帚木蓬生さん=津村豊和撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、答えのない事態に耐える力を指す「ネガティブケイパビリティー」が注目を集めている。著作でこの概念を紹介している、作家で精神科医の帚木蓬生さん(74)に、どんなふうに自身の助けにすればいいか尋ねた。

 ――「ネガティブケイパビリティー」はどんな考え方なのか教えてください。

 精神科医になり5~6年目のころ、統合失調症の患者を担当していましたが、治療しても全く良くならず無力感にさいなまれました。精神医学に失望していた時に、この概念を論文で知りました。元々は19世紀に英国の詩人・キーツが提唱し、約170年後に今度は英国精神分析協会の大御所のビオンが、キーツの言葉に着目しました。

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