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検証・安倍政権

7年8カ月余りにわたった第2次安倍晋三政権が幕を閉じました。数々の疑惑、課題が残されたままです。

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未解明部分残る幕引き 河井案里被告、議員辞職 「再選挙」急いだ自民の思惑

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保釈後、初めて出廷するため東京地裁に入る河井案里元議員=東京都千代田区で2020年11月11日午前9時17分(代表撮影)
保釈後、初めて出廷するため東京地裁に入る河井案里元議員=東京都千代田区で2020年11月11日午前9時17分(代表撮影)

 河井案里元参院議員(47)は、東京地裁の有罪判決の控訴期限直前に議員辞職した。2019年参院選の大規模買収事件については、買収の原資など未解明な点が残されたままだ。4月に「2補選」と同日に実施される参院広島選挙区の再選挙は、自民党にとって正念場となりそうだ。

東京地裁の買収認定で「白旗」

 「金員で人の心を買うことはできないというのは私の信念。有権者の皆さまを裏切ることはしていないが、これ以上争いを長引かせ混乱を生じせしめることは本意ではない」。河井元議員は3日午後、議員辞職を表明するコメントに、自身の心境をつづった。

 20年6月の逮捕後、一貫して無罪を訴えてきた河井元議員だが、同年8月に公判が始まると、前代未聞ともいえる大規模買収の実態が次々と明らかになり、苦しい立場に追い込まれた。

 検察側は、厳しい選挙情勢の中、夫で元法相の克行被告(57)が地方議員ら100人に総額約2900万円を提供し、河井元議員はこのうち5人に共謀して計170万円を渡したと主張した。捜査では、現金提供先の名前や金額を記したとされる「買収リスト」を押収。河井元議員側は現金提供そのものをすべて否認するのは難しく、「統一地方選の陣中見舞いや当選祝いだった」と趣旨を争った。

 しかし、…

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