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自殺大国と言われて久しい。人口10万人当たりの自殺者数で国際比較すると、2016年の日本は18・5人と世界保健機関(WHO)平均値を大きく上回る。危機感を持った国は対策を講じ、一昨年の自殺者数は1978年以降、最低水準まで下がった。しかしながら、コロナ禍で11年ぶりに増勢に転じた20年後半の自殺者数は6年前の水準に戻る勢いだ。
日本は新型コロナウイルスによる累積死亡者数は低水準だが、それを上回る自殺者が毎月発生している。背景には、コロナによる失業・収入減、交流が減ったことによる社会的孤立、先行き不透明な閉塞(へいそく)感等が考えられる。
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