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和歌山県田辺市古尾の八立稲(やたちね)神社で3日、古くなった人形を燃やして供養する焼納神事があった。参拝客らは思い出が詰まった人形が燃え上がる様子を見守り、別れを告げていた。
同神社によると、60年ほど前、神社裏に捨てられていた人形を焼いて供養したのが始まり。毎年2月3日に行われている。
この日は、1年間に持ち込まれたひな人形や五月人形など約2000体が7段のひな壇に並べられた。宮司の祝詞の後、総代が火を付けると人形は真っ赤な炎に包まれた。
祖母から3代にわたって使ったひな人形などを供養した白浜町のパート女性(65)は「さみしいですが、長年私たちの成長を見守ってくれて感謝しています」と話した。【竹内之浩】