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病床逼迫で入院できない…自宅療養の感染者へ開業医ら往診スタート 模索する現場

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診察を終え、患者宅から出てきた芳賀勝医師=愛知県豊橋市で2021年1月28日午後8時54分、酒井志帆撮影(画像の一部を加工しています)
診察を終え、患者宅から出てきた芳賀勝医師=愛知県豊橋市で2021年1月28日午後8時54分、酒井志帆撮影(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルス感染者の急増に伴う専門病床の逼迫(ひっぱく)で自宅療養者が増えている。高齢者や基礎疾患のある人もおり、重症化して自宅で亡くなるケースが全国で相次ぐ。こうした中、愛知県豊橋市と地元医師会が協力し、高リスクの療養者宅に健康観察のため往診を始めた。医師に同行し、不安に押しつぶされそうな感染者を何とか支えようと模索する現場を取材した。

 1月28日午後6時ごろ、市内で開業する芳賀勝医師(59)の元に市の保健所から電話が入った。「自宅療養中の患者に微熱が続いている。一度様子を見に行ってほしい」。患者は1人暮らしの72歳男性。濃厚接触者として保健所でPCR検査を受け、同21日に感染が判明した。当時は目立った症状がなく、自宅療養を指示された。医師の診察は一度も受けていないという。男性宅へ向かう芳賀医師に同行させてもらった。

 クリニックの診療とコロナ以外の患者の往診を終え、男性宅に到着したのは午後9時前。芳賀医師はフェースシールドやガウンなど防護具を入れたビニール袋を手に車を降りると、チャイムを鳴らし足早にドアの中へ入った。防護具を着けて訪問すると目立つため、近所の目に配慮し、玄関内で脱ぎ着しているという。

 感染者との接触を避けるため屋外で待っていると、…

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