教諭だった最愛の夫が過労死 30年超える妻の闘い「大切な人を守るために」

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元気だった頃に谷川岳で撮影された中野宏之さんの写真。登山が好きで、休日はよく家族を連れて山に行っていたという=妻淑子さん提供
元気だった頃に谷川岳で撮影された中野宏之さんの写真。登山が好きで、休日はよく家族を連れて山に行っていたという=妻淑子さん提供

 1988年に中学校教諭だった夫の宏之さん(当時52歳)をくも膜下出血で亡くした神奈川県藤沢市の中野淑子さん(84)が、夫の死が公務災害と認定されるまでの活動や、2014年の過労死防止法成立までの取り組みを一冊の本にまとめた。そこに記されているのは、一度は絶望の淵に突き落とされながら、30年以上も過労死のない社会の実現を訴え続けた闘いの記録だ。

 1月末に出版した著書「あなたの大切なひとを守るために」(旬報社)の第1部は、夫と交わした最後の会話から始まる。「学校に行きたくないなあ。でもあと2日で冬休みだ、自分を励まして…

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