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質問を遮り、胸を張り、徐々に不機嫌に… 森喜朗氏「逆ギレ会見」の一部始終

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日本オリンピック委員会の女性理事増員方針を巡る発言について、取材に応じる東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長=東京都中央区で2021年2月4日午後2時18分(代表撮影)
日本オリンピック委員会の女性理事増員方針を巡る発言について、取材に応じる東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長=東京都中央区で2021年2月4日午後2時18分(代表撮影)

 「だから撤回すると言っている」――。3日の問題発言を受け、4日に陳謝と説明の記者会見をした東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、会見が進むにつれいらだちを隠せなくなり、生中継を見た人々から「謝罪になっていない」「逆ギレ会見」との声がネット上に次々と投稿される事態になった。【藤沢美由紀/統合デジタル取材センター】

「辞任する考えはありません」はきっぱり

 午後2時、森氏は会場となった「東京2020組織委員会晴海トリトンスクエア」の会議室にマスク姿で現れた。新型コロナウイルス対策のため入場できる記者は限られ、記者も立ったままだ。会場に入れなかった記者はオンライン配信を取材した。演壇やいすはなく、森氏はマイクの前に立って紙に目を落として読み始めた。

 「プレスのみなさまにお集まりいただいて、大変ご心配をいただいたことに恐縮しております」。そしてこう続けた。「昨日の発言につきましては、オリンピック、パラリンピックの精神に反する、不適切な表現であったと、深く反省しております。発言については撤回したい。不愉快な思いをされたみなさまには、おわびを申し上げたい」

 冒頭の読み上げは2分46秒間。その声はかすれ気味で聞き取りにくい。だが、質疑応答冒頭の「国内外からたくさんの批判がありましたが、辞任する考えは浮かびましたか」という日本テレビ記者の質問にははっきりした口調で「辞任するという考えはありません」と答えた。そして「私は献身的に一生懸命7年間お手伝いしてやってきた。自分からどうしようという気持ちはありません。皆さんが邪魔だと言えば、掃いてもらったらいいんじゃないですか」と小さく笑いながら続けた。

記者の質問を何度も遮る

 続く「IOC(国際オリンピック委員会)は男女平等を掲げています。日本もジェンダーバランスに取り組む中、トップとして今後国内外にどう説明して……」という同じ記者の質問の途中で森氏は「あのー、わかりました」と遮って話し始めた。問題発言があった日本オリンピック委員会(JOC)評議員会であいさつしたいきさつを説明した後「政府からのガバナンスについて数字にこだわると難しくなる」などと語った。競技団体への女性役員の増加を求める国の指針に疑問を投げかけるような口調だった。

 質問への答えになっていない。そしてこれ以降、…

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