ブラサカ支える確かな「目」 役場を退職、日本代表ヘッドコーチに
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視覚障害者らによる5人制サッカー(ブラインドサッカー)で、晴眼者(視覚障害がない人)が務める「ガイド」は、ゴール裏からコート上で展開する状況や効果的な戦術を声で選手に伝える。男子日本代表でガイドを担うのがヘッドコーチ(HC)の中川英治さん(46)。北海道の町役場勤務を経て、東京パラリンピックを控え、選手の好プレーを声で引き出す。
新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏1都3県などに緊急事態宣言が発令され、オンラインでの合同トレーニングで2度目のパラリンピックイヤーは幕を開けた。1月は筋力トレーニングなど軽めの調整が続いたが、コロナ下でも選手が体力向上に成功した昨年の経験を踏まえ、「コンディションを向上させ、徐々にやっていくだけ」と中川HC。選手に対する信頼からか、泰然としていた。
5人制サッカーはフットサルと同じ広さのコートで行われ、視覚障害のある4人のフィールドプレーヤーと、晴眼もしくは弱視のゴールキーパー(GK)がプレー。GKと、相手ゴール裏に控えるガイドが選手の「目」となる。
試合中の中川HCは、独自のコールで戦術を伝える司令塔の役割を担う。コールに応じて各選手のパスや走り込むコースが事前に決められ、視覚が遮断されていても連係プレーを引き出すことができる。日本代表に招かれて5年あまり。その連係も深まってきた。
北海道静内町(現新ひだか町)出身の中川HCは高校卒業後、町役場で勤務する傍ら社会人リーグでサッカーを続けた。指導者での大成を夢見て、周囲の反対を押し切って退職。…
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