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例年冬に市街地で増えるカラスのふん害に歯止めをかけようと、八戸市は、カラスが仲間に警戒を呼び掛ける際の鳴き声を使って追い払う作戦を始めた。これまで有効な手段は確立されておらず、関係者は「画期的対策になり得る」と期待を寄せている。
「ガアー、ガアー」。市中心部の立体駐車場に設置されたスピーカーから30分おきに、切羽詰まったような音が響く。天敵を見つけた時などに出す警戒の声だ。夕暮れ時となってもカラスはほとんど見当たらない。近所で洋服店を営む50代女性は「ふん掃除の必要がなくなった」と喜ぶ。
新機軸の発案者は、宇都宮市の企業「CrowLab(クロウラボ)」。同社によると、カラスは「危険」「餌を見つけた」など多種多様な鳴き声を使い分けている。同社の録音音声を活用して市が2020年2月に行った実験では、電線上のカラス約100羽がスピーカーの声に反応し、一斉に飛び立った。
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