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第103回全国高校野球選手権

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強者に勝て!・’21センバツ下関国際

出場への軌跡/3止 日々鍛錬、成長を実感 /山口

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中国大会決勝で勝ち越しを許し、マウンドに集まる選手たち 拡大
中国大会決勝で勝ち越しを許し、マウンドに集まる選手たち

 中国大会に向け、下関国際は意識の引き締めはもちろん、守備でミスをしても選手間でカバーできる力に磨きをかけた。攻撃面でも、打者が粘って投手の疲れを待ったり、盗塁など足で揺さぶったりする練習を重ね、選手たちは日々のミーティングなどでどうやれば勝てるのか考え続けた。

 日々の鍛錬は結果となって返ってきた。中国大会準々決勝の岡山学芸館との試合では、相手の二塁走者が出てピンチを迎えた場面で、捕手の守優雅選手(2年)が球をうまくさばき、アウトにつなげて流れを変えた。投打がかみ合った下関国際は勝ち進み、準決勝ではコールド勝ちした。決勝で敗れはしたが、大会中の失策は2にまで減った。

 ただ、決勝の広島新庄戦では、接戦の末に粘ったものの競り負けた。秋の県大会に続き、またもあと一歩で優勝を逃した。賀谷勇斗主将(1年)は「チームはまだまとまりきれていない。練習のアップで声が出ていないなど、自分たちでやらないといけない部分ができていない。まだまだ日ごろの甘いところが、決勝で勝てない弱さにつながっている」と振り返る。

 チームの心をより一つに。中国大会決勝での敗北後、選手たちはこの冬、800メートル走10本のメニューを繰り返した。各選手が目標タイムを決め、全員がクリアするまで走り込みを続けた。

 厳しい課題をチーム一体で最後までやりきる経験をひたすら積み、苦しい試合に競り勝つための精神力を養った。植野翔仁コーチは「夏はまだ理解できていないようだったが、だんだんと人のために、チームのためにということがわかってきた」と選手らの成長を実感する。

 1月29日、センバツ出場決定の吉報を受けた下関国際は、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、地域の人々や県民に「元気を与えられるプレーをする」と決意を新たにした。賀谷主将は誓った。「甲子園で勝つために、監督の指示を待つのではなく、お互いが注意や意見を言い合える雰囲気をつくっていく」。チームのもう一段の成長を目指す。【堀菜菜子】=出場への軌跡おわり

〔山口版〕

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