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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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不惑目前、山崎八段が初のA級昇級 前期、奇跡の残留から飛躍「自分を信じて」

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初のA級昇級を決めた山崎隆之八段=大阪市福島区の関西将棋会館で2021年2月5日午前1時45分、新土居仁昌撮影
初のA級昇級を決めた山崎隆之八段=大阪市福島区の関西将棋会館で2021年2月5日午前1時45分、新土居仁昌撮影

 将棋の第79期名人戦順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)B級1組で山崎隆之八段(39)が4日、初のA級昇級を決めた。この日、9勝1敗の単独首位で12回戦を迎えた山崎は、勝てば文句なしの昇級決定。しかし久保利明九段(45)に逆転負けを喫し、昇級の行方は最終局に持ち越しになったかとみられた。ところが、追う郷田真隆九段(49)も勝勢の将棋を逆転で落とし、山崎の2位以内(昇級枠)が確定した。前期は終盤の3連敗で最終成績は3勝9敗。B級2組に降級した2人と同星だったが、順位が上だったため奇跡的に残留となった。14日で不惑の40歳を迎える山崎の、何が変わったのか。

逆転負けでも昇級に驚き

 関西将棋会館(大阪市福島区)で4日午前10時に始まった久保戦は日付が変わった5日午前0時18分、124手で久保の勝利に終わった。その21分後、東京の将棋会館で郷田が松尾歩八段(40)に負けた。記者たちが山崎の元に向かうと、山崎は結果を知らないまま険しい表情で帰宅の途につくところだった。昇級が決まったことを告げられると、驚いたような表情を見せ、長机とパイプ椅子が並ぶ多目的室で即席の会見となった。

 「(久保戦が)終わったばっかりで、手順がずっと頭に。はっきり勝ちになった局面もあったかなと思って。ところが斬り合い(攻め合い)にいく予定が受けに回ってしまって。最後も詰めろがかかるのを見落としていました」。悔やむ言葉がまず口をついた。そして、最終局の郷田戦のことを考えていたという。

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【第79期名人戦】

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