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太田秀彦さん(66)=京都市
京都大物質―細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)の研究員、太田秀彦さん(66)=京都市=は、透明なプラスチックやひもなど身近な材料を用い、はさみや穴開けパンチで加工して簡単に作れる簡易フェースシールドの作り方をデザインした。所属する研究室は、京大近くの児童館で作り方を教えるイベントを開いたほか、途上国の子どもたちにフェースシールドを届ける活動を続けている。「子どもたちが面白そうに作り、実際に着けてもらえるのはうれしい」と話す。
きっかけは、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた2020年3月ごろ、研究室のイーサン・シバニア教授から「本来の研究とは別に、社会に貢献できることをしたい」と提案され、声を掛けられたことだった。持ち運びが可能で、できるだけプラスチックの使用量を減らせるように設計。顔に密着しても違和感がないようにしたほか、上下に開閉できるよう工夫した。穴開けや折り曲げる場所が書かれた型紙と、A4サイズのプラスチッ…
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