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バイデン米新政権の課題 「アジアでの軸足」確固に=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

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=藤井太郎撮影
=藤井太郎撮影

 4年前、トランプ氏が唯一打ち負かせる民主党候補はヒラリー・クリントン氏だといわれた。今、バイデン氏についても同じことがいえる。78歳のカリスマ性に欠けるインサイダーが倒せた共和党候補はトランプ氏だけだっただろう。

 しかもバイデン氏を有利にさせた決定的な要因は、新型コロナウイルスの感染爆発だった。これはホワイトハウスの主人の性格は重要だが、国内や世界の長期的な動向の方が重みを持つことを知らしめた。とりわけ対外政策でこの傾向が顕著になっている。

 ブッシュ氏は、国際情勢への積極関与をやめると約束した。しかし就任から8カ月もたたずして同時多発テロが起きると、方針転換を余儀なくされる。ベトナム戦争以来となる二大紛争に足を踏み入れた。積極的に民主主義を広め、大量破壊兵器の拡散を止めようとしたが、最終的には米国の力の低下という長期的な流れを決定づけた。

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