ミャンマー 軍トップ、大統領に野心か クーデター後、権力集中着々 ロヒンギャ迫害、訴追の可能性

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 ミャンマー国軍のミンアウンフライン最高司令官はクーデター後、軍政の最高意思決定機関を設置して議長に就任するなど、自らに権力を集中させる体制作りを進めている。ミンアウンフライン氏は、アウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した2020年の総選挙で不正があったと主張。クーデターを「規律ある民主主義体制を確立するため」と正当化するが、外交関係者や専門家からはクーデターを起こす「個人的な理由もあったのではないか」との指摘が相次ぐ。

 「どのような結果になろうとも、国民の選択を尊重する」。20年11月8日の総選挙当日、ミンアウンフライン氏は自信に満ちた表情で記者団に語った。

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