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所変われば、事情も変わる。政権の方針や制度、歴史、慣習、地理、人々の志向の違いが、各国の経済や社会に特徴を生み出している。毎月テーマを変えながら、海外の現場を歩き、日本の実情を見つめ直していく。

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自転車、通勤も余暇も コロナ拡大でブーム 欧州

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コロナ下で移動手段を公共交通機関から自転車に切り替える人が増えている=英国で1月、ロイター
コロナ下で移動手段を公共交通機関から自転車に切り替える人が増えている=英国で1月、ロイター

 「これまでに経験したことのない売れ行きです。特に1回目のロックダウンが解除された後の夏は、忙しすぎて手が回らないほどでした」。ベルギーの首都ブリュッセル中心部で、自転車専門店「ベロフィクサー」を経営するアモル・ミスティアンさんは振り返る。

 新型コロナウイルス感染が拡大するなか、電車やバスなど公共交通機関の利用を避けたり、近場でレジャーを楽しんだりする人たちが自転車を買い求めている。

 ベルギーは2020年11月上旬から2回目のロックダウンに入ったが、同店は予約制で「密」状態を避け、販売を続けた。大きな荷物や子どもを乗せられるタイプも人気で、「若い世代はどんどん自動車から自転車に乗り換えています。交通渋滞から解放されますし、何よりも自動車より自転車の方が楽しいですからね」。

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