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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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大統領と月の石=永山悦子

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バイデン新大統領の執務室に置かれた月の石=NASA提供
バイデン新大統領の執務室に置かれた月の石=NASA提供

 米大統領の執務室は、一般に「オーバル(楕円(だえん)形)オフィス」と呼ばれる。最初に楕円の形をした部屋を使ったのは、タフト大統領(1909~13年在任)だった。それまでの大統領はホワイトハウスの別の場所で仕事をしていたが、「側近の近くで仕事しよう」と机を移動したのだそう。

 その後、火災や改築を経ながら、執務室は大統領交代に合わせて模様替えされてきた。トルーマン大統領は大きな地球儀や複葉機の絵を置き、レーガン大統領はウエスタン風のアート、オバマ大統領は公民権運動の指導者、キング牧師の胸像を飾った。トランプ大統領はカーテンを金色にした。

 バイデン新大統領が就任初日に取り寄せたのは、月の石だった。72年にアポロ17号で採取した332グラムの石。貸し出した米航空宇宙局(NASA)は「米国が現在進める月から(将来の)火星への探査のサポート」になるという。

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