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続・沿岸南行記

東日本大震災直後、毎日新聞は津波の爪痕が残る町で生きる人々の姿を伝える連載を始めました。改めてたどりました。

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続・沿岸南行記

あるじ待つキンモクセイ 古里再生の日まで 枯れ草に覆われた直売所

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産地直売所「よってみっせ」の前に立つ木幡敏郎さん。震災からもうすぐ10年になる=福島県双葉町で、渡部直樹撮影
産地直売所「よってみっせ」の前に立つ木幡敏郎さん。震災からもうすぐ10年になる=福島県双葉町で、渡部直樹撮影

 背丈よりも高い枯れ草をかき分けながら、プレハブ小屋に近づいた。「こんなんなってねえ」。専業農家の木幡(こはた)敏郎さん(71)がつぶやく。「産地直売所 よってみっせ」と書かれた看板があり、カボチャやカブ、イチゴといった野菜や果物のイラストが描かれている。カラフルな看板が、荒れ放題のやぶの中に浮かんでいた。

 福島県双葉町の国道6号沿いで、この看板を見つけた。10年前の…

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