ネットフリックス・ディレクターが語る「ネトフリ」だから生かせる新しい才能
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コロナ禍で映画観客が激減した一方、配信サービスへの加入者は激増した。米配信大手のネットフリックスは、2015年に日本でのサービスを開始。昨年は契約者数が、全世界で2億人、日本でも500万人を突破。次々と話題作を発表している。日本での実写作品を統括する、坂本和隆・コンテンツ・アクイジション部門ディレクターに聞いた。【勝田友巳】
自粛期間に国境超え配信作品と出合い
――2020年、コロナ禍でネットフリックスはじめ配信サービスへの注目度が高まりました。また、製作現場スタッフへの支援をいち早く打ち出しました。どんな1年でしたか。
東京オフィス開設5年目で、契約数も500万人を突破して、順調にこられました。ここ2年ほど、オリジナルシリーズの「全裸監督」配信以降は特に、クリエーターや芸能事務所などとのコミュニケーションが活発になっています。人材が集まり、オリジナル作品数も全世界で増えています。コロナ禍で在宅時間が長くなり、ネットフリックスなど配信に接する機会が増え、多様な作品に国境を超えて出合うきっかけになったのではないでしょうか。
一方で、シリーズ続編の「全裸監督2」など、新型コロナの影響で一時中止せざるを得なかった撮影もありました。政府ガイドラインに従って製作を調節し、いくつかの作品を撮り終えています。これから撮影に入る作品もありますが、都道府県をまたぐロケ撮影などは、状況などを視野に入れながら調整しています。
「映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」は、我々が作品を通して関わる現場の方々にフォーカスしてサポートする取り組みで、日本を含め世界20カ国で実施しました。日本では、100…
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