「嫡出推定」見直し 「無戸籍の子なくならない」と指摘する声も

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民法の「嫡出推定」規定の見直しなどを議論している法制審議会の親子法制部会=東京・霞が関の法務省で9日、村上尊一撮影
民法の「嫡出推定」規定の見直しなどを議論している法制審議会の親子法制部会=東京・霞が関の法務省で9日、村上尊一撮影

 法制審議会(法相の諮問機関)の親子法制部会が9日にとりまとめた中間試案は、明治期から続く「嫡出推定」を初めて見直すこととし、「無戸籍の子」問題の解消への道筋を示した。部会は離婚や再婚の増加など「社会の変化も踏まえた見直しが必要」と指摘し、家族の多様化に即した見直しだとした。だが、根本解決を求める当事者には、なお実効性に疑問の声もある。

 無戸籍の子が生じやすいのは、離婚協議が長引く間や離婚が成立して間もない時期に、女性が夫(前夫)とは別の新たなパートナーとの子を出産したケースだ。民法772条は「婚姻中に妊娠した子は夫の子」「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」と推定すると規定。このため、夫(前夫)のドメスティックバイオレンス(DV)などから逃げ出した女性が、戸籍上、夫(前夫)の子となるのを避けようと、出生届を出さない例が相次いだ。

 不利益を受けるのは、親の事情で無戸籍となった子だ。戸籍がなけれ…

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