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「日本が五輪理念を壊したと言われる」元JOC事務局長の警鐘

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ギリシャで採火された聖火を背景に記念撮影する笠原一也さん=ギリシャで1997年12月19日(笠原さん提供)
ギリシャで採火された聖火を背景に記念撮影する笠原一也さん=ギリシャで1997年12月19日(笠原さん提供)

 東京オリンピック・パラリンピックは本来の五輪の理念を置き去りにし、ひたすら開催へ向け、突き進んでいる。元日本オリンピック委員会(JOC)事務局長で1998年長野冬季五輪などに携わってきた笠原一也氏(82)にはそう見える。「このままでは東京で五輪の理念が壊れてしまったと言われかねない」と警鐘を鳴らす。【聞き手・村上正】

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、安倍晋三首相(当時)が昨年3月に1年程度の延期を申し出た時から違和感があった。何が何でも開催する。そういう強い決意がにじんでいた。延期を経てまで開催する意義について議論は深まっていたのだろうか。

 五輪憲章は「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すため、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てる」とうたっている。記録や勝敗を追い求める競技大会とは違う。「スポーツを通じ若者を教育し、平和でより良い世界の構築に貢献する」ことを目的とする。4年に1度の五輪がその集大成となり、次の4年で新たな運動が展開されていく。その流れを東京大会は変えた。

 昨年の時点で開催の判断は国際オリンピック委員会(IOC)に委ね、五輪の目的が果たせないので…

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