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リニアの行方

リニア中央新幹線静岡工区を巡る、静岡県とJR東海のさまざまな動きを詳報します。

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知事「座長談話ずさん」 国交省の運営を批判 /静岡

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 未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、川勝平太知事は9日の定例記者会見で、国土交通省の第8回有識者会議後の座長談話について「コメントと言うにはあまりにもずさん。蛇足であり、いらない」と強く批判した。座長談話を非公開の場でまとめていることなどを理由に、県は「事務局の国交省への信頼性に疑問が生じ、県民の不信感が高まる」との見解を公表して運営の方法に反発した。【山田英之】

 7日に開催された第8回有識者会議で、JR東海は工事期間中に山梨県側に流出するトンネル湧水の総量を500万トン(静岡市モデルの解析方法を使用した場合)と示した。会議後に文書で出された座長談話は条件付きで「トンネル湧水(ゆうすい)が山梨県側に流出した場合でも椹島(さわらじま)地区(静岡市北部)から下流側では河川流量が維持される」とJR東海の主張をほぼ認めた。

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