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今からでも出願できる私立大 学部や合否判定基準が多様 科目も費用も「得」な後半戦

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一般方式の出願が2月下旬までできる立命館大 拡大
一般方式の出願が2月下旬までできる立命館大

 2021年度(21年4月入学)の私立大の後半戦入試は、合格大学がない受験生の再チャレンジと同時に、コロナ禍で受験がかなわなかった受験生にも大きな意味を持つ。重要度を増すこれから出願できる大学の情報をお届けする。

 今回の私立大入試は、11都府県に発令された緊急事態宣言下で始まった。新型コロナウイルスに感染した受験生に対する救済措置は、大学独自の追試験や共通テストの成績活用などがある。

 加えて、私立大には、これから出願できる大学が数多くある。それを知っておけば、コロナ禍を必要以上に不安に感じる必要はないだろう。もちろん、ここまで合格大学がない、もしくは合格大学があっても滑り止めという受験生にとっても心強い。

 「今からでも出願できる私立大」は、2月15日以降に一般方式で出願できる大学を掲載したものだ。表に難関大は少ないが、準難関大では日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)や、産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)などがある。これらに準ずる難易度の大学も数多く、大半の受験生のニーズに応えることができる。

 これから一般方式に出願できる難関大は立命館大などごく一部だ。しかし、大学入学共通テストを受験していれば、中央大や明治大、立命館大、関西大、関西学院大などの「共通テスト利用方式」には出願できる。

 ただし、難関大後半戦の共通テスト利用方式は、国公立大志望者の獲得を視野に入れており、科目数が多く合格ラインのハードルが高くなりがち。それでも、私立大専願層が出願しにくい分、倍率は低くなる傾向にある。さらに、国公立大に合格すれば入学手続きをしない受験生も多い。出願条件を満たしているなら検討したい。

 これから出願が可能な私立大の後半戦入試は学部に関しても、ほぼ全ての分野をカバーしている。理工系や社会科学系はもちろん▽医学部(医学科)は大阪医科薬科大、関西医科大▽歯学部は昭和大、東京歯科大、愛知学院大▽薬学部は城西国際大、神戸薬科大▽芸術系は女子美術大、東京工芸大――などに出願が可能だ。

 このように、数多くのチャンスが残されているが、私立大後半戦の大学選びは注意が必要と話すのは、代々木ゼミナール教育総合研究所の坂口幸世・主幹研究員だ。

 「特に前半の入試を受けて思うような結果が得られなかった受験生は、同レベルの大学に出願しても厳しい結果になるケースが多い。確実な合格を目指すなら、前半で受けた大学より難易度を下げて受験した方がいいでしょう」

 もちろん、際限なくレベルを下げては入学後のミスマッチの原因となる。入学しても後悔しない大学、というラインを守ることは言うまでもない。

 後半戦入試は出願状況が読みにくい難しさもある。坂口氏は言う。

 「後半は定員が少なく倍率が高くなりがち。ただ、前半で合格者の入学手続き状況が悪いと、後半の合格者を増やす大学もあります。各大学の前半の入学者の歩留まりは分かりませんが、チャレンジしないことには始まりません」

 そのような中でも、比較的倍率が低い入試に出合うには、多くの受験機会を確保することが効果的だ。複数の大学や学部(学科)を併願することが有効だ。中でも、一度の受験で複数の学部(学科)の合否判定が受けられる方式だ。例えば、立正大は一度の出願で3学科(コース)まで併願が可能となる。聖学院大や東京国際大、大東文化大、拓殖大、玉川大、日本大、近畿大、摂南大、阪南大など多くの大学で併願制度を採用している。コロナ禍にあって移動を減らしたい受験生にとっても、有効な方式と言えよう。

少数科目による入試 併願で受験料割引も

 また、後半戦は前半戦と異なるタイプの学生獲得を目指す大学が多い。多様な入試方式を実施していることが特徴でもある。

 「大学選びは教学内容などの中身も重要だが、合格を最優先するなら定員の多寡や入試方式に注目してみましょう。前半より科目数が少なかったり、一般的な学力以外の主体性や高校時代の取り組みを評価したりなど、前半と判定基準が異なる大学もあります。自らの適性と合う方式の大学を選ぶことが大事です」(坂口氏)

 後半は前半より科目数が少ない大学が多いので、不得意な科目を外して受験することも可能だ。例えば、立命館大の後期分割方式の2教科型は、学部によって英語と国語もしくは数学と理科で合否判定をする。聖学院大は英語と国語の2科目で合否が決まる。

 2科目以下で受験できる大学には東北学院大や昭和女子大、東海大、関東学院大、岐阜聖徳学園大、愛知学院大、京都橘大、龍谷大、摂南大、阪南大、神戸学院大、広島修道大、立命館アジア太平洋大など数多くある。ただし、3教科方式なら多少の取りこぼしは、3教科トータルの成績で挽回可能だが、少数科目入試はケアレスミスが致命的なマイナス要因になるので、注意が必要だ。

 一般的な学力以外を評価する大学には明治学院大がある。同大のB日程は、外国語に加え論文や講義理解能力試験などを課して思考力を問う。また、追手門学院大の最終日程は、英語を読解して日本語で論述する、英語・国語総合力テストを実施する。

 後半戦には、ここまで入試に向かってきた受験生の精神的な負担とともに、家計にとっても一般方式が約3万5000円、共通テスト利用方式は約1万8000円かかる受験料負担が重くのしかかる。そこで注目したいのは、受験料割引を行う大学だ。日本大のN方式は一度受験すれば複数学部(学科)が併願でき、2学科目以降は2万円割引になる。聖学院大は2回目以降の受験料が1万円割引になる。

 受験料の併願割引制度は亜細亜大、専修大、大正大、武蔵大、京都産業大、京都橘大、大阪電気通信大、摂南大、神戸女学院大、武庫川女子大、広島工業大など数多くの大学が導入している。インターネット出願で受験料を割り引く大学も多いので活用したい。

 コロナ禍でつまずいた受験生。受験できても思うような成果が得られない受験生。ともに、これから出願できる大学は数多くある。まだ合格のチャンスは残っているので、桜咲く春に向かって諦めずに可能性を探りたい。

【大学通信・井沢秀】

*「サンデー毎日」2021年2月14日号より転載。実際の誌面では「今からでも間に合う251私立大」の表が掲載されています。実際の誌面で確認してください。

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