旧旅館を留学生宿舎に 山形大とNPOタッグ 地域との交流期待
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山形県鶴岡市中心部の旧旅館が山形大農学部の留学生宿舎に様変わりし、10日公開された。留学生の住まいを確保したい大学と、空き家の有効活用に取り組むNPOがタッグを組んだシェアハウス活用事業の一環。関係者は「街なかのにぎわい創出に向けたランドマークに」と話している。【長南里香】
改修されたのは、約10年前に廃業した同市泉町の「みゆき旅館」。築58年の木造2階建てで、延べ床面積188平方メートル。空き家の利活用に取り組むNPO「つるおかランド・バンク」の仲介で、補助金を使って改修した家主から山大が借り受けている。
最大6人が入居でき、家賃は月額9万4000円。共に農学などの研究者で、インドネシア出身のミラさん(25)は「学業に集中する上で住まいは重要で、大学にも近くていい。家賃も折半できて助かる」。カンボジア出身のソチャンさん(26)は「暖房がない廊下は寒いが、台所で調味料をシェアして交流できるのがいい」と笑顔を見せる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で入国できない学生もいるが、来日後は順次入居する予定…
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